第二新卒の転職エージェント活用法

 

第二新卒が転職活動を行う場合、比較的若年層に特化した転職エージェントを探すとスムーズです。 特にフリーターや派遣社員から正社員を目指す場合や職歴に不安がある場合には、無理をして大手専門職の登録が多いエージェントを選ばない方が無難。登録時に職務経歴書を値踏みされて紹介される仕事が少ないと、転職のモチベーションも低下します。


 転職者は最低二~三社のエージェントを使用しています。第二新卒の場合、ひとつは若年層向けのエージェントを選ぶと良いでしょう。しかしそこでも「自分が何をしたいか」というブレない軸を持つことは必要です。

■「若い」事が必ずしも重視されない転職市場

近年、正社員を一括で採用し終身雇用するという日本的慣習は大幅に崩れ、大手でも早期退職者を募るなどの動きが盛んです。これは教科書的に確認しなくとも、氷河期以降に就職した人は骨身にしみて感じている事の筈。逆に「終身雇用制度」というものの旨味と安定性を知っている人の方が、民間企業では少ないというのが現状です。


転職エージェントや派遣業などの業種は、職業紹介に関する規制緩和の為に生み出されました。民間の営利企業は当然、市場のニーズに合わせて自らの業種をカスタマイズしていきます。終身雇用制度が崩れ中堅やキャリアの人材が転職を頻繁に行う現在、これらの職種で持てはやされるのはそれなりの職歴と経験を積んだ人材の場合が多く、転職エージェントでは第二新卒よりそんなキャリアの方が市場価値が高い場合もあります。 しかし第二新卒の場合、やはり若さや柔軟性、何か変化が起きても長期的なスパンで対応していける余裕が魅力的です。


前職を退いた理由が転職者本人の中で説明のつくものであれば、転職先を探したり業種変更をするには手遅れではありません。その際多く若年層に職業を紹介しているエージェントを選ぶのが、第二新卒にとって転職成功の秘訣です。

■第二新卒に人気のある転職エージェント

第二新卒向け転職エージェントとしては、その名も「いい就職.com」という株式会社ブラッシュアップが運営するサイトがあります。若者向けの就職支援というカラーが強く、いかにもビジネスサイトといった大手の転職エージェントに比べるとどことなく安心感があります。いい就職プラザという場で第二新卒向けセミナーなどを開いている点も、コミュニティと人とのつながりを重視する若手の職業紹介ならではの雰囲気です。


ハローワークなどでも若年層向け職業案内セミナーなどを開催する事もあるのですが、政府の就業支援に何となく抵抗を感じるという人は、同世代の動向を知る為にこの「いい就職.com」を利用すれば同期の連帯感を適度に得られます。


若年層の場合、異業種でも同世代間で情報交換する事も、比較的転職時に気が楽になるポイントです。特に地元を離れて首都圏で就業している人などの場合、孤独にならない事で選択肢を幅広く考える事も出来ます。Iターンなど様々な形態でその先の10年を考える事が出来ますから、近視眼的にならず他の人はどう考えているかアンテナを張りつつ転職活動をしたいもの。その為の情報収集が出来そうな転職エージェントを1社は選ぶと良いでしょう。

■第二新卒向けに転職エージェントが行っている配慮

近年いわゆる「ブラック企業」の問題が顕在化しています。若手の就職では新卒採用でも、その職種に決め込まないと脅される「オワハラ」が問題になるなど、企業側の横暴な姿勢が明るみに出ています。


職業選択の場で、求職者をモノとして扱うような姿勢は本来許される事ではなく、国は今後ブラック企業について厳しい規制を敷き追及していく姿勢です。 「いい就職.com」は、そういったいわゆるブラック企業が職業紹介先にならないよう、予め基準を敷いて企業を募っているという点良心的です。


とにかく経験不足から足元を見られやすい「若い求職者」にとっては、このような線引きを転職支援組織が行う事でまず「おかしな企業」と自分の間に一線を引くことが出来ます。勿論転職エージェントは営利企業ですから、スキルと自分の仕事に対する姿勢を守る為自衛していく事も大切なのですが、まだまだ未来のある人材としては配慮を怠らないエージェントを選べばそれなりに安心できます。


30代やキャリアに裏付けのある40代も多く利用するエージェントでは、職業倫理に反する企業に対するフィルタリングはあるにせよ基本的には自由競争を行う企業を並列で扱います。中には流れ作業的に沢山の案件を紹介する転職エージェントもあります。多くから取捨選択するカンが働くか自信がない時は、アドバイザーが親身になって相談に乗ってくれる点を第一に考えて登録するのが良いでしょう。

■転職エージェントで未来を見据えよう

第二新卒は、企業にとってまだ育てる素地のある人材です。転職エージェントが行う就業支援も、その後ビジネスパーソンとして活躍する為に必要そうだと思えば、積極的に吸収していきましょう。ビジネスマナー習得のセミナー等も受けてみると自信がつくことも多く、通常業務の中でもとても役にたちます。そして、芯がしっかりしていればその後転職する事があっても、ブレずに職歴と年収にプラスの効果を反映させる事が出来ます。


良心的な第二新卒向け転職エージェントでは、その点基礎的なビジネス研修なども用意されています。これは大手転職エージェントの流れ作業的な就業支援と大きく異なる部分です。20代前半という時期では、ベーシックな事がしっかりと出来ていればそれだけ可能性が広がる為、キャリアアドバイザーの意見を何となく聞くだけでなく基礎固めをしながら吸収すると良いでしょう。
また、転職エージェントの特徴として、いわゆる大手企業以外にベンチャーなどの案件も取り扱うという点があります。ベンチャーについての考え方によって、その企業に賭けてみるかどうかという観点も必要になってきます。これも最終的には「自分が何をしたいか」が決め手。若いからこそ目的意識をしっかり持てば、エージェントが紹介してくれる職種にも的確なイメージを持つことが出来ます。


総転職時代とも言われる現在、第二新卒での転職も件数は多く、ここで転職に巡り合えればライフスタイルが変わっても何かと自信を持てます。時間的余裕と自分のキャパシティを考慮して転職を行いましょう。